Twitter の新しいAPI利用規約がWindows8アプリをつぶす

Twitterのサードパーティ開発者がユーザ・トークンの件数で API 制限に達した場合、どうなるのだろうか ? あまり良い結果にはならない。
Twitterが8月に大規模なAPI 規約変更を発表した時、最も議論を巻き起こした変更は、「Twitter体験の中核部を複製」するアプリケーションのユーザ・トークンの件数(アプリにアクセスできるTwitterアカウント数)を、10万件に制限するという決定であった。
Twitterrific(訳注:日本の AppStore では利用不可)や Osfooraなど、このAPI変更が効力を生じる前にすでに大規模ユーザ基盤を構築していたTwitterクライアントには、API変更前のアカウント数の2倍のトークン件数が許可された。
新規約の実施後に大規模な利用者を集めたTwitterクライアントには同じことが適用されるわけではない。Windows 8 対応Twitterクライアントの Tweetro は、Windows 8 の設計ガイドラインに準拠した最高のTwitter体験の提供を望んでいた。
あわせて参照されたし:Twitter の規約変更の犠牲になる「IFTTT」
Tweetroは無料アプリで、すぐにWindowsストアでダウンロードされる最も人気のアプリの1つとなった。TwitterがWindows 8 対応の公式アプリを市場に提供するまで、TweetroはTwitterを楽しみたいWindows 8ユーザーにとって最上の代用品であった。
残念なことに、Tweetroは自らの人気の犠牲となった。Windows 8発売後わずか数日で、Tweetroのユーザ・トークンは10万件を超えてしまったのだ。TwitterはTweetroのアクセス許可に制限をかけることを決め、ユーザがOAuthを使ってログインすることができなくなってしまった。
結果として、(Tweetro 開発元の)Lazyworm Applicationsはユーザーにサービスを提供することが不可能になり、WindowsストアからTweetroを取り下げざるを得なかった。開発者達はTwitterと何らかの解決策を見つけることに望みをつなぎ、トークン数制限の適用除外を申請した。
今日(原文掲載日11月17日)、TweetroはTwitterからの返事を受け取った。良いニュースではなかった。Windows Observer の報告では、Twitterの態度は変わらないということだ。Tweetroに対するユーザ・トークン件数の引き上げは許可されないだろう。
TwitterからLazyworm Applicationsへ送られた返答の一部を以下に紹介したい。
「残念ながらお客様のサービスは、私どもの現在または将来の製品が対応していない分野に向けたものとは思えません。したがって、適用除外に値しません。」
言い換えると、TwitterはWindows 8用クライアントを開発中なので、サードパーティにAPIの利用を許可し続ける必要がないと判断したということだ。
この結果、TapbotsがMac版Tweetbotで行ったように、ユーザ・トークンの件数を下げるため、アプリを有料化すると、Lazywormは述べている。Tapbotsの場合、開発費用を維持するため(そして、おそらくそうしなければ同社のトークン件数上限をすぐに超過するので、アカウント件数を押し下げるため)にMac版Tweetbotに20ドルをチャージしている。
まだ始まったばかり
Twitterが市場に公式クライアントを提供していない現時点では、特に、Tweetroが直面している今の状況は腑に落ちないものだ。ユーザにとって代替手段は、人気の低いアプリを利用するか、Twitterウェブサイトを利用するかである。現在のTwitterウェブサイトはWindows 8やWindows RTが走っているタッチスクリーン機器では操作しづらいので、優秀なクライアントアプリが必要不可欠なのである。
TweetroがTwitterのユーザ・トークン数上限に達した最初のアプリとなったが、これが最後のアプリとなるわけではない。Twitterがこの件に関して態度を変えないのであれば(変えないと私達は考えている)、長期間かけて支持者やユーザを増やしたアプリが上限に達するのは、時間の問題だ。
公平のため言及しておくが、Twitterは2011年3月に開発者達にTwitterクライアントの構築を推進することをやめたので、これは開発者への完全な不意打ちとは言えない。
それにしても、初期の成功の大部分はサードパーティの開発者(さらに、中でもTwitterクライアント開発者)のおかげである企業(=Twitter)としては、APIトークン数制限の動きは大きな方向転換である。
ツイートの表示方法を制御する必要があるというのがTwitterの立場である。加えて、プロモ・ツイートや、プロモ・トレンド、その他のスポンサー付のツイートをプラットフォーム上で統合する方法を制御する必要がある。これはサードパーティのアプリを使って実行するのは難しい。
今のところ、不満を感じているのはTwitter登場初期からのユーザと開発者である。(この先必ず起こる)ユーザの多いサードパーティ・クライアント・アプリがこの新しいAPIルールに屈した時、Twitterコミュニティがどういう反応を起こすかを観察すれば、さらに詳しい事ことを報告できるだろう。
著者紹介:クリスティーナ・ウォーレン
ライター、スピーカー、ポッドキャスター、ビデオホスト。Mashable ではエンターテイメント分野担当、テレビ、映画、音楽、ソーシャルメディア、ニューメディアと技術の相互分野について執筆する。
これまでに、CNN、NPR、ウォールストリート・ジャーナル・ラジオ、BBC、FOXニュース、マーケットプレース・ラジオに出演。エール大学、ハンドヘルド・ライブラリアン会議、サウスバイサウスウエスト・インタラクティヴなどでスピーカーを務めた。
2009年、Mashable に加わる前は、Download Squad and The Unofficial Apple Weblog の編集長代理を務めた。USAトゥデーや AOL のスタイルリストブログに執筆したこともある。2009年から2010年にかけては、AMCエンターテイメント社の Script-to-Screen blog の編集委員、彼女の美声は、5by5.tv のポッドキャストで聞く事ができる。
婚約者と、二人のコンピュータ・コレクションと共に、ニューヨーク・ブルックリン在住。
















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